【完全版】瀬戸内バーチカル青物の釣り方|ワンピッチからフォール食いまで実釣ベースで解説

ジギングで釣り上げた天然ブリ 初心者(船釣り入門)

バーチカルジギングは「ジグを落として巻くだけ」と言われることがあるが、実際には「どこで食わせるか」「フォール中にどう気づくか」の判断が釣果を分ける。

瀬戸内のブリ・ハマチ・ヤズ向けに、40年の実釣から「本当にこれが大事」という部分だけを書く。

バーチカルジギングの基本フロー

  • ①ジグを投入→フリーで着底(着底の感触を指で感じながら)
  • ②着底確認→ラインを少し巻いてテンションをかける
  • ③ワンピッチジャークで底から中層まで誘い上げ
  • ④中層まで来たら再びフォール(フォール中が食わせの時間)
  • ⑤着底したら繰り返し。10分で反応なければジグ・カラー変更

ワンピッチジャークの基本

腕の動き

ロッドを1回しゃくり(下から上へ30〜50cm動かす)、同時にリールを1回転巻く。これを一定リズムで繰り返す。

コツは「しゃくる」ではなく「ロッドを押し出す」感覚。腕を上に動かすのではなく、脇を締めてグリップを前に出すイメージで力の伝達が安定する。

スピード(ジャークのテンポ)

テンポ 状況 効果
速め(1秒1しゃくり以上) 青物の活性が高い・ナブラが出ている リアクションバイトを誘発
標準(1〜2秒に1しゃくり) 通常時・迷ったらこれ 最も安定した釣果が出やすい
スロー(3〜4秒に1しゃくり) 潮が緩い・ベイトが小さい フォールタイムが長くなり食わせやすい

「フォール中の当たり」を逃さない

瀬戸内のバーチカル青物では、フォール中(ジグが落ちていく時)にヒットすることが多い。この「フォールバイト」を気づかないまま巻いてしまう人が初心者に多い。

フォールバイトの感触

  • ラインが急に走る(スーっとラインが出ていく)
  • フォール中なのにテンションが急にかかる
  • 着底感(ガコン)がなく、何か抵抗がある感触で止まった

いずれかの変化があったら即アワセ(ロッドを下から上に一気に動かす)。

📌 40年の経験から:ラインに人差し指を軽く添えながらフォールさせる「フィンガータッチ」は必須テクニック。ラインの走りが指先に伝わる。この感覚が掴めると釣果が倍以上になる。

「当たりがない」時のパターン変化

変えること やり方 理由
ジャークのテンポ変更 速め↔スローを交互に試す 魚の追い方が変わる日がある
フォール時間を伸ばす しゃくり後に3〜5秒止める フォールが食わせの時間
ジグのカラー変更 シルバー→ゴールド→ゼブラ 光量・濁りへの反応差
ジグの重量変更 着底感が曖昧なら重くする 底取り確実化が優先
レンジ変更 着底後3巻きですぐシャクる→底から中層まで幅広く 魚の居場所を探る

ヒット後のファイト:バラシを最小限に

フッキング(合わせ)

バーチカルでは「向こう合わせ」が多い(ジグが口に入って走った時に自動的にフックが刺さる)が、確実に掛けるためにロッドを素早く真上に立てる合わせを入れる。

ファイト中

青物は最初の走りが最も強い。ドラグを適切に設定しておき(ラインの強度の1/3程度)、走りに逆らわずテンションを保ちながら巻く。

ハマチクラスは比較的短時間で浮かせられるが、ブリは10〜15分のやり取りになることも。一定テンションを保ち続けることがバラシ防止の鍵。

⚠️ ランディング直前が最もバラシやすい。タモ入れは船長またはサポートと連携し、無理な体勢でランディングしない。魚が見えたからといって一気に引き上げると身切れ・針外れが起こる。

実釣エピソード:フォールバイトに気づかなかった日

今治沖の遊漁船で青物を狙った日のこと。ワンピッチジャークを繰り返していたが当たりがない。隣の人が次々とハマチを釣り上げている。

「何が違うの?」と聞くと「フォール中に食ってるよ。ラインに指当ててる?」と言われた。やってみると、確かにフォール中に「ススッ」とラインが走る感触があった。アワセを入れると重さが乗った。その日フォールバイトで5本釣った。「巻いている時に食う」という思い込みを捨てたことで釣果が劇的に変わった一日だ。

瀬戸内の青物カレンダー:ベストシーズンの把握

時期 主なターゲット ポイントの傾向
5〜7月 ヤズ(ブリ幼魚)・シオ 浅場(20〜40m)・小型中心
8〜10月 ハマチ・メジロ 30〜60m・活性が高い日が多い
11〜1月 ブリ(寒ブリ) 40〜80m・大型が期待できる
2〜4月 産卵後のブリ・ヒラマサ 水温が低く活性が不安定

よくある質問(Q&A)

Q. ワンピッチジャークが上手くできない。コツは?

最初は陸でリールなしでロッドだけを動かして、「1回しゃくる→1回巻く」のリズムを身体に覚えさせるのが近道。ロッドを「振り上げる」のではなく「グリップを前に押し出す」感覚でやると安定する。船の上でいきなりやろうとすると焦ってリズムが崩れる。自宅で20回練習してから船に乗ると全く違う。

Q. どのくらいの棚(タナ)まで誘い上げればいい?

基本は底から中層まで。魚探に反応が出ている層を船長が教えてくれることが多いので、その棚を中心に誘う。何も情報がなければ底から10〜20mを集中的に誘い、当たりが出た棚を覚えておいて同じ層を重点的に攻める。

Q. ハマチとブリでファイトの対応は変える?

基本的な対応は同じだが、ブリは走りが長くドラグを多く出されることがある。ブリ狙いの場合はドラグをやや緩め(ラインの25〜30%程度)に設定しておく。ハマチは比較的すぐ浮いてくるが、タモ入れ前に再度走ることがあるため油断しない。

Q. タコと同じ船でバーチカル青物は狙える?

「タコ+青物」の乗り合い船は瀬戸内では珍しくない。ただし竿の長さや仕掛けが全く異なるため、道具を両方準備する必要がある。船長が青物ポイントに移動した時に素早くタックルを切り替えられるよう、リールのセッティングを事前に確認しておくことが重要。


📌 筆者プロフィール
あおたん|釣り歴40年
瀬戸内(しまなみ海道・笠岡諸島・今治沖・松山沖・周防大島周辺)を中心に、遊漁船と仲間の船で実釣。タイラバ・船タコ・バーチカル青物・ティップランを年間を通じて釣行。「再現性のある考え方」を重視した記事を書いています。
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